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歳を重ねるごとに身体が硬くなったり、身体が重く感じるのは、胸郭(肋骨、胸骨、胸椎)の硬さが原因かも?

身体が重く感じる理由とは?


「最近なんだか身体が重い」「スッキリしない」「姿勢が丸くなった気がする」と感じたことはありませんか?


特に疲れる生活をしていないのに、なんとなく体調が優れない...。歳を重ねると、こうした変化を感じることは多いものです。


もしかするとその原因は、胸郭を構成する骨(肋骨、胸骨、胸椎)が硬くなったということかもしれません。


 

胸郭とは?


胸郭は、肋骨、胸骨、胸椎で構成された籠状の骨格で、肺や心臓を守りながら呼吸運動を支える重要な役割を持っています。



肋骨、胸骨、胸椎で構成された籠状の骨格 胸椎のイラスト


胸郭が硬くなると、こんな変化が起こることがあります:


・呼吸が浅くなる


・肩や背中の可動域が狭くなる


・腰痛の原因になる


・姿勢が丸くなり、体型が崩れる


例えば、スマホやパソコンを長時間使用している時や、ストレスを抱えている時に「なんだか息苦しい」と感じたことはありませんか?それは胸郭が硬くなり、呼吸が浅くなっている可能性があります。


 

胸郭を整えるとどう変わる?


胸郭をしなやかに保つと、次のような効果が期待できます。:


・深い呼吸ができるようになる(リラックス効果や代謝アップ)


・姿勢が整い、肩や腰の負担が軽減する


・体全体の動きがスムーズになる


胸郭の硬さが改善されると、背骨のつながりの感覚がわかり、体全体のエネルギーの動きに意識が向いてくると思います。


 

今日の笑顔の花ヨガの内容


12月のテーマ「肋骨を締める」に関連して、今日は「胸郭の形を整える」を意識したヨガを行いました。


胸郭の形を整えるためには、側屈、丸める、捻るといった立体的な動きが必要です。

胸郭を意識するということは、例えば背骨を湾曲させるとき、「籠がついている背骨(胸椎)を籠を潰さないように丸くしならせる」というイメージで動きます。これができると、動きの自由度が増し、身体のバランスが整います。



胸椎が硬く丸く曲げられない比較図
胸郭が硬くなると身体の自由度が減り全体的に硬くなりやすいです

 

なぜ胸郭のしなやかさが失われるのか


胸郭が硬くなる原因の一つは、「姿勢を良くしよう」と胸を反らし過ぎてしまうことです。



姿勢を良くしよう」と胸を反らし過ぎている女性イラスト

本来胸椎は後方に自然な丸みを持つS字カーブを描いています。



背骨のS字カーブを表すイラスト
背骨はS字カーブなので、肩甲骨と肩甲骨の間は本来後ろにカーブしている

ですが、胸を過剰に前に張ると、このカーブが失われ、胸椎が硬くなりやすくなります。




胸椎が前に反りでて、後ろの丸みがなく、バランスをくじしたイラスト
姿勢を良くしようとして前に胸椎を押し出してしまう

 

胸郭を整える簡単な練習


胸椎の自然な丸みを取り出し、胸郭を整えるためのエクササイズをご紹介します。


1.クッションを使った練習

準備するもの:クッションまたは丸めたバスタオル


1.クッションを肩甲骨と肩甲骨の間に敷き、膝を立てて仰向けになります。



仰向けで膝を立てて、クッションを使い胸椎を矯正している女性
肩甲骨の間にクッションを当て、胸椎でクッションを潰すようにして、前に出た胸椎を後ろに引っ込める


2.胸椎(肩甲骨と肩甲骨の間の背骨部分)で、クッションをゆっくり押しつぶすように力を入れます。


この動きは、胸椎が後方に丸くなる感覚を取り戻すのに役立ちます。


2.ストレッチポールを使った練習


お持ちの方にはストレッチポールを横向きにして、肩甲骨と肩甲骨の間(胸椎部分)に当てます。


  1. ストレッチポールを横向きにして、肩甲骨と肩甲骨の間(胸椎部分)に当てます。


同じように胸椎でストレッチポールを押しつぶす感覚を意識しながら動きます。


注意点:クッションはすぐに凹むため、ストレッチポールがある場合はそちらを使うとより効果的です。


これだけでも胸郭の硬さを取り、胸椎の正しい動きを取り戻す助けとなります。


 

おわりに:胸郭を柔らかく保つ大切さ


胸郭の柔軟性を保つことは、身体の動きや姿勢だけでなく、日々のエネルギー感やリラックス感にも大きく関わっています。


「なんだか身体が重いな」「スッキリしない」と感じている方は、ぜひ胸郭を意識した動きを試してみてください^^

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