肩や首が凝ったとき、腕や肩を大きく回してみたけれど「全然楽にならない」と感じたことはありませんか。実は、肩が常に上がっている状態では、どんなに動かしても逆に疲れてしまうことがあるのです。今回は、肩甲骨の正しい動きと「肩を下げる」重要性についてお話しします。
肩こりや背中のこりが改善しない理由
多くの方が無意識のうちに、肩が上がった状態で生活しています。この状態で肩や首を動かしても、筋肉が緊張したままなので効果があまり感じられません。肩が上がる原因の一つは、「肩が内側に巻き込んだ状態(内巻き)」が癖になっていることです。
例えば、スマホを操作したり、家事をしたり、デスクワークをしたりする日常的な動作のほとんどが体の前側で行われます。
こうした動きが積み重なると、肩甲骨が背中の中心から外側に広がり、肩が上がりやすくなります。
さらに、肩が内巻きになっていると、肩甲骨の位置が不安定になるため、首が詰まったような感覚になりやすいです。結果として、首や肩の緊張が慢性化し、「何をしても楽にならない」と感じる状態に陥ってしまいます。
肩の「内巻き」と「外回し」を体感してみましょう!
実際に肩の動きを試してみましょう。まず、「肩を内巻きにした状態」で首や肩を動かしてみるエクササイズを行います。
【エクササイズ1】内巻きで感じる「首の詰まり」
両手をバンザイをするように上げます。
肩の付け根から腕をぐるっと内側に回してみてください。(肘が左右に開くポジションをつくる)
肩甲骨が外側に広がり、肩が上がる感覚があるかと思います。
その状態で首を左右に回したり、肩を回してみましょう。どうですか?首や肩が詰まった感じがして、動きがぎこちな気感じませんか。
【エクササイズ2】外回しで感じる「肩の開放感」
次に、肩を外側に回してみます。
再び両手を太ももの上に置き、肩をリラックスさせます。
肩の付け根から腕を外側に回してみてください。(手のひらが上を向くポジション)
肩甲骨が背中の中央により、肩が自然と下がる感覚があるかと思います。
その状態で首を回したり、肩を回してみてください。内巻きの時と比べて、首がスムーズに動く感覚がありませんか?
なぜ「外回し」が肩こり改善に効果的なのか
肩の付け根を外回しにすることで、肩甲骨が正しい位置に戻り、首や肩の緊張が自然と解放されます。また、肩甲骨を動かすことで背中や肩周りの筋肉が刺激され、血流が促進されます。この動きは、肩こりや首こりだけでなく、姿勢改善にもつながるのでおすすめです。
さらに、肩甲骨を正しい位置に戻すことで、肋骨の開閉がスムーズになり、呼吸が深くなる効果もあります。肩だけでなく、全身が軽く感じられるかと思います。
笑顔の花ヨガで取り入れているアプローチ
笑顔の花ヨガでは、肩甲骨や肋骨の動きに意識を向けるエクササイズを取り入れています。ポーズを完成させることよりも、体の土台作りや正しい意識を持つことを重視しています。
特に、「肩を外回しする」練習を取り入れることで、肩甲骨周りの筋肉を活性化させ、首や肩の緊張を解放する方法を丁寧にお伝えしています。
これまで「肩こりが当たり前」と思っていた方も、肩甲骨を意識した動きで「こんなところが動くなんて!」と驚かれることが多いです。
おわりに
首や肩が凝った時に、「肩を動かす前に肩と肩甲骨を下げる」というシンプルな動きから始めると、体が軽くなる感覚を得られるはずです。ぜひ一度、肩の外回しを試してみてくださいね^^
肩こりや背中のこりに悩んでいる方が、少しでも快適に過ごせるように。
笑顔の花ヨガでは、体と心が整うサポートをしています。お気軽にご相談ください^^
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